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攫の趣味に偏りまくったブログサイトです。
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※注意※
・現代パラレルです。
・オリイオ様=イオンorオリジナル、レプリカイオン=イルア です。
・シンルクですが、むしろシンク+ルークかと。
・私に文章力を求めないで下さい。←一番重要(ぇ)















「シンクーうぅぅう!」



部屋に流れていた心地よい静寂が、一気に打ち壊された。
その原因はもちろん、たった今飛び込んで来た少年。

隣家の住人、ルーク。

学友でもある彼が、事態が思いどおりにならなかったときの子供のような、半分泣きの入った声で部屋の主の名を叫びながら飛び込んできた。
のんびりとベッドに転げて本を読みふけっていた少年、シンクが危うく自分の顔の上に本を落としそうになりながらも、ルークを不機嫌そうに形のいい眉をつり上げて睨んだ。



「何さ、ルーク。…くだらない用だったら叩き出すからね」


そう言いながら栞を挟む。ルークと一緒にいて、本を読み続けることができた試しがない。


「くだらなくない!真剣な話なんだ!俺、どうしたらいいのか…。」


言って、切なそうに目を伏せる。
ちょこんと隣に座って、珍しく真剣な表情を浮かべる。


「な、なんだよ…妙に切実そうじゃないのさ」


「……怒らない?」


今にも声を上げて泣き出してしまいそうな、切羽詰まった声にドキリとして、反射的に頷く。
ルークの表情は、先ほど飛び込んできたときよりも更に泣きそうに歪められていた。
その表情を見た時、シンクにひとつの感情が沸き上がる。

それは、怒り。

先ほど読書を妨害されたときよりも、もっとふつふつ根元から湧き上がるような感情。
何が、誰が目の前の少年にこんな表情をさせているのか。
何処の誰とも知らぬその対象は、シンクの中で敵と認識された。


———…駅前辺りに磔の刑かな。ああ、時計塔の屋根に置き去りにしてくるのもいいね——


ルークの涙の原因を排除する策を練ることに余念がないシンクに、ルークが縋り付く。







「パソコンの使い方教えて!!」





「………       は あ ! ?」


どんな真剣な悩み相談が始まるかと身構えていたシンクが、一気に体中の力を逃がす。
手に持っていた本が、床と感動の対面を果たしていた。
恐らく対人関係か、じゃなければ学業のことかと当たりを付けていただけに、どこか安堵したような感覚が訪れる。
…が、その安堵は、シンクの先ほどまでの怒りを違う方向に向けさせるものだった。


「ちょっと、何なのさそれ!こっちはどんな真剣な悩み事かと…!!」


「こっちは大真面目だっつーの!ていうかっ、怒んないって言っただろ!」


先ほどの真剣な空気はどこへやら、ぎゃんぎゃんと声を張り上げて怒鳴り合う。
それはもう、窓の外にいた猫が驚いて毛を逆立てるほどの大音量で。


「大体なんで僕なのさ!優秀なオリジナル様とかイルアとか、いるだろ!」


「仕方ないだろ、イルアは『僕では力不足です』って慎みながら辞退するし、イオンはイオンで『一日付き合ってくれるなら教えてあげてもいいよ』とか言うし!こうなったら深紅しかいないじゃんかー!」


うあーん!と半ば逆切れのように泣き叫ぶルークに、シンクが戸惑う。
そこに、一つの声が届いた。


「いいじゃない、教えてやったら?」


ドアの傍に立っていたのはイオン。
シンクたち兄弟の長兄にして、シンクの(ある意味)敵。
シンクがイオンをきりっと睨む。


「なんでさ。僕が教える道理なんてないだろ。」


「ルークね、アッシュを見返したいんだってさ。お前もアッシュにはいろいろと恨み辛みが溜まってるだろ?ちょうどいいじゃないか」


知らないものが見たら穏やかで、天使のような微笑み。
シンクにとってはそれがどこか裏のある、ぞっと背筋が悪寒に震えるような笑顔にしか見えなかった。

シンクは渋る。
アッシュに仕返しはしたいが、自分は——……。
そんなシンクを見て、イオンが笑みを深くする。
ルークに合図をして、それにルークが頷いて返す。

ベッドに座るシンクの足下に、ルークが膝をつく。
下から、上向き加減の潤んだ一対の翡翠目が自分の顔を覗き込んでくる。





「シンク…どうしても、だめ?」




落ちた。











「ってお前っ、ぜんっぜん使い方知らねーじゃねえかっ!!」

「し、仕方ないだろ!パソコンなんて使うどころか触れることすら滅多にないよ!」

「お前そんなこと一言も言わなかっただろ!」

「言う間も与えなかったのは誰さ!」



再び家中に二人の言い争う声が響く。
子犬同士がじゃれあい半分にする喧嘩、その様子に似た二人の口喧嘩を、イオンだけが楽しそうに見ていた。



愉快な傍観者

(どうでもいいけど二人とも、ちょっと煩いよ)

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訪問ありがとうございます。
電撃!理想郷(訳)は、あまりに管理人の自己満足要素を多分に含んでいるために、割と残念なかほりがする二次創作ブログです。
同人要素満載、ところどころ男×男描写もあったりします。
当然のことながら作者、出版社などの諸々の方面とは一切合切関係ございません。
また、公共の施設からの接続はご遠慮ください。
その他、

・サイト傾向がお肌に合わない(肌荒れるどころじゃないと思います)
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・うっかり作品持って帰っちゃうドジっ子属性エトセトラエトセトラ


の方も、何も言わず窓をお閉じください。今ならまだ間に合います。
無視して突入した勇者様、倒れても復活できません。
頭痛、吐き気、腰痛、ストレスなどの症状が出た場合も同様です。責任とれません。


取り扱いは、主に庭球、テイルズ、復活小説。夢っぽいのも極稀に投下します。
管理人の萌えポイントはあちこちに散らばっている上に、時々移動します。
なのでカップリングなどに関しては激しく雑食です。

アビスに関しては物申したいゲームランキング第1位なので、辛口な小説が増加すると思います。
特に軍人ズは捏造しないと愛せません。
女性陣の扱いが特にひどいです。男性陣は話によっては対象から除外される傾向にあります。
ルーク、緑組、アリエッタ、ディストは大体贔屓されてます。愛故に。

庭球は越前リョーマ偏愛。リョーマ受けとか大好きです。
アニメ版桜乃にはかなり厳しい(ていうか正直桜乃自体が嫌い)です。
出番は究極に少ない上嫌な役か、よくて通行人Aみたいな扱いだと思います。
主にリョーマ受け、リョーマ×杏、リョーマ×朋香だといいなあ(希望)。

復活は雲雀、綱吉、ベルフェゴールに愛を注いでます。
雲雀、綱吉受けなどがメインになるといいなあ(やっぱり希望)。
主なCPはヒバツナヒバ、ベルツナ、ベルヒバ、ムクヒバetc。
ノーマルではヒバクロ(雲雀×クローム髑髏)なんてものが好きだったりします。


管理人は感想とか貰うと嬉しくて更新速度が微妙に上がったり上がらなかったりするお調子者です。
記事返信や掲示板、拍手までどうぞ。
返信はするつもりでいますが、中傷的な内容のものや荒らし、プラス指摘などに関してはコメントを控えさせていただきます。
そういうのはね、こう、管理人の胸の中に仕舞っておきます。


因みに当サイトのリンクはフリーダムです。
別に報告とかしなくても、ぺたぺたリンク貼ってやってください。バナーないですが。
報告してくださる方は、ついでにサイト教えてくださると、もれなく攫がナッポーサンバを踊りながら遊びに行きます。
なお、サイト紹介の際、『仲間(同行者)に厳しめ』などの表現はいいのですが、
制裁or断罪という表現はご遠慮ください。いやだってそんな偉くないもん私。←


だらだら書きましたが、ぶっちゃけた話最低限のマナーを守って頂ければ私はなんも言いません。
未熟な管理人もどきですが、精一杯努めさせて頂きますので、電撃!をよろしくお願いします。
…更新はトロイですけどもね!(涙)



管理人:攫




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