攫の趣味に偏りまくったブログサイトです。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 ※注意※ ・ルークはクイーン殺しに関わっていません ・アリエッタルーク大好きです ・アリエッタが狂ってます 空気が、凍った。 僕もアリエッタもアリエッタのお友達でさえ動かない。 今、目の前のものはなんて言っただろう。 ルークが、 死 ん だ ? 「どういう…こと、ですか」 アリエッタが、ぞっとするくらい冷静な声で呟く。 その声にいつものような弱々しい響きはない。 答えによっては、目の前のチーグルは間違いなく殺されるだろう。 どんなに戦闘経験のない者でもそう分かるくらい、冷たい声だった。 「ご主人様は、障気を中和するためにレムの塔で消えたですの。 皆さん、アッシュさんの方を残すって決めたみたいですの…。 …ご主人様より、被験者が残ってた方が都合がいいって…。 一万人のレプリカといっしょに、光になって、消えちゃったですの…。」 そこまで言うと、地面に伏せてさめざめと泣き出した。 ご主人様、と縋るような声と嗚咽が聞こえる。 心臓の音さえ聞こえてきそうな位静まり返った空間。 チーグルの鳴き声だけが響く空間。 一番最初に動いたのは、アリエッタだった。 「……はっ、あはは、ふふ…あははははは!」 高く揺らがない、狂ったような笑い声が響いた。 なぜだろう、今ここで笑っているのは確かにアリエッタなのに。 どうしてこんなに、別人みたいに思えるんだろう。 「ルークが、死んだ?ころされた?あはははっ、どうして? どうして被験者のせいで障気がでてきたのに、ルークが? ママだけじゃたりない?どうしてルークが死ななきゃならないっ!!」 アリエッタ、と名前を呼ぶことすらできなかった。 目の前で笑い続ける少女をそう呼ぶことは、なんだかおかしい気がした。 ひゅっ、と声になりきらなかった息が消えていく。 けたけたと、今度は笑い声だけがそこら中に響き渡った。 透き通って響くそれは、まるで歌声のようだ。 「こわしてやる。ルークをころしたひと、みんな。 苦しんで苦しんで苦しんで、苦しみぬいたあとにしねばいい!! みんなこわしおわったら、アリエッタもルークのところにいくよ。 そうしたらまたルークにあえる、イオン様にも、ママにだって!」 アリエッタの笑い声につられるように、僕も笑う。 アリエッタの友達も、同じく笑っているようだった。 そうだね、みんな壊れればいい。 留め金を失った僕らは止まることなく動き続ける。 聖なる焔の光が消えた舞台は真っ暗になった。 喜劇は終焉を迎え、これから始まるはグランギニョール。 さあ、悲劇の英雄たちを舞台から引きずり落とそう。 拍手喝采、優越感に浸るのもそこまでだよ。 光を失った英雄の末路を教えてあげる! 血塗られた 小さなアリアは舞台に上る PR ![]() ![]() |
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いろいろともう駄目かもしれない変な人。
可愛い子と戯れることが生き甲斐です。
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