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攫の趣味に偏りまくったブログサイトです。
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同設定を二つも投下しておいて、詳細がないことに今さら気付きましたorz
現代パロディの詳細設定です。

今さらですが、

・現代パロディが嫌い
・シンルク?ルクアリ?なにそれorそんなの果てればいい
・パクってやるーう

な方はご遠慮下さい。

平気だぜ!攫の妄想も平気だぜ!って寛大な方はどうぞ。
下の「続きを読む」をクリックしてお進み下さい。


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-------------------------

いたいってなんだろう
俺が殺した人は痛かったのかな
それとも痛みを感じることさえできないで死んでいったのか

つらいってなんだろう
俺がちょっかいかけてたメイドは辛かったのかな
それとももう辛いのさえ分からないほど麻痺してしまっていたのか

くるしいってなんだろう
俺が街を落としたせいで泥の沼に沈んだ人は苦しかったのかな
それとも苦しいと思う間もなく沈んでしまったのか

かなしいってなんだろう
俺が街を落としたせいで死んだ人の家族は悲しかったのかな
それとも悲しすぎて悲しいと感じる心もなくしてしまったのか

このきもちはなんだろう
皆が俺を見限ってしまったと知って感じたこの気持ちは

いたいのだろうか
つらいのだろうか
くるしいのだろうか
かなしいのだろうか

それを教えてくれる人さえここにはいなくて
俺の気持ちはどこにも行けないまま
からっぽの心に一つだけのこっていた



これが罰だというのなら


(この気持ちを心臓に少しずつ刻み付けなきゃ、いつか俺が壊れるその日まで)


(アクゼリュス以降、ルーク独白)08.3.20
-------------------------


壊れてしまった。


誰よりも純粋に、ただ一途に生きていた少女。
ただただ『イオン様』が大好きだった少女。
ただただ『ママ』を慕っていた少女。
俺をママの仇と追ってきた少女。
俺を殺せないと泣き叫んだ少女。
なぜと問いかけたら
ルークは泣いてくれたからと
それだけで俺を赦してくれた少女。

優しい少女。
壊れてしまった少女。
己の命さえ賭けた戦いに破れて
全てを失ってなお愛しいひとの名を呼んで
最期の表情を涙で飾って
壊れてしまった少女。

愛しい少女。
決して俺を見てはくれなかった少女。
自分の愛した人だけを見つめ続けた少女。
愛しくて愛しくてどうしようもなく憎らしかった少女。

腕に抱えた少女は穢れを識ることなく
白い服を染める血さえ美しく纏い
俺の手を滑り落ちた


『イオン様』に逢えるといいね。
精いっぱいの愛の言葉が君に届きますように!


心にもない言葉よ
    せめて君への 餞 になれ



(いつか俺が其所に逝ったらまた君の笑顔の隣で微睡んでいいですか)


(決闘後、ルーク→アリエッタ)08.3.22

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以前に一度、『死んだら何処に逝くのか』と尋ねたことがある。
少し考えた後、彼は『ユリアの元で永遠の幸福を得るのだ』と答えた。
僕はそれをどこか遠い気持ちで聞いていた。

ねえ、
もし、レプリカも死した後にユリアの元に召されるのなら、
ユリアの遺した予知の意志によって不幸になった彼も
ちゃんと救われるのでしょうか。


願わくはどうか、どうか、

(僕の兄弟、死したる後に、彼にせめてもの幸福がありますように)

(時間軸不明、イオン→シンク)08.3.23




「シンク、俺が死んだら泣いてくれる?」


泣きそうな笑顔が僕の方を向いている。
どうしてだろう。僕は敵で、こいつもそれを理解しているはずなのに。
(避けようのない現実を悲観してのことだというならあまりに、馬鹿げている)


「なかないよ」


泣けないよ。
ルークが死んだとき、きっと僕はそこにはいないだろうから。
ルークを殺すのは僕じゃない。
(いっそ僕が今ここで殺してしまおうか、僕もちゃんと追いかけるから)


「俺は泣くよ。シンクが死んだら、涸れるまで」


ふわふわと短くなったルークの太陽の髪が風で揺めいている。
そのまま風に乗って蒼空まで昇って行ってしまえばいい。
そうしてそのまま太陽になってしまえばいい。
そうしたらルークを傷つけられる人間なんていなくなる。


「だったらシンクが連れていって。俺を連れてく風がシンクなら、きっと怖くない」


太陽にだって、なれるよ。
そう言ってまた泣きそうに笑うルークを救う術を、僕は持たない。
僕がルークを救うことができるのはいつになるだろう。
人知れず太陽になるルークに、僕の声はもう届かない。




まだ答えを出せずにいる僕


(君を失ってもこの世界は当たり前のようにゆらゆらと巡り続けるというのに)




現代パロディルクアリもどきです。
ヴァンがちょっと悲しいことになっています。
ルークがちょっとアリエッタのために微妙に黒くなってます。
現代パロが嫌いな方、ルクアリが嫌いな方、格好いいヴァンが好きな方はご遠慮下さい。



















「るぅぅくぅぅうっ!!」

「おおうっ!?」


全速力で飛び掛かってきた桃色の髪の少女、アリエッタをなんとか受け止め、危
うく崩しかけた体勢を持ち直す。
————これで転んで怪我なんてさせようものなら、お友達(アリエッタ親衛隊と
も言うべき犬猫鳥集団)が怒る!
割と必死なルークをよそに、アリエッタはひぐひぐとルークの腕の中でしゃくり
上げている。


「アリエッタ…どうしたんだよ?」


ことあるごとにぐずり、ルークルークと後をついて来るアリエッタだが、こんな
に切羽詰まったような表情で、あまつさえ全力で飛び掛かってくるようなことは
滅多にない。
第二子にして末っ子のルーク、妹のようなアリエッタを放ってはおけないと、ア
リエッタの肩に手を置いて尋ねる。


「ヴァン先生が……。」


ヴァン・グランツ。
アリエッタのクラスの担任教師であり、若いながらも優秀な教師(?)と評判の教師だ。


「ヴァン?あの髭に何かされたのか?!」


ヤローテメーぶっ殺す。
そんなどこぞの腹黒中学生のセリフが頭をよぎったが、アリエッタがふるふると
首を振ったので、一時的にヴァンの命はこの世に繋ぎ止められた。


「今日、忘れ物して教室戻った、ら、
…メシュティアリカフィギュアに頬擦りしてるとこ、見ちゃった、です」

「!!?」

気色悪い。


ちなみにメシュティアリカというのはヴァンの妹にしてクラスの学級委員長。
クールビューティーと名高いティア・グランツのことだ。


(確かに美人で有名だけど…もしかして家じゃ構ってくれないのか?)


想像してみよう。






放課後、夕日に染まる教室。
教員用の机に肘を着き、物憂げに夕暮れ時の赤い空を眺める男——ヴァン・グランツ。
憂鬱そうに深く重たいため息を吐くと、無造作に放り出された鞄に手を伸ばした。
そこには彼の心に安息をもたらす、彼の宝とも呼ぶべきものが大切にしまわれている。
メシュティアリカフィギュア。
彼は本物にも引けをとらぬ美しい造形のそれに頬を寄せ、愛しげに呟く。


「メシュティアリカ…今日もお前の授業態度は美しかったぞ。兄は誇らしい…。」


美しく、凛と微笑むメシュティアリカフィギュアにうっとり語り掛けるヴァン。
その表情に先ほどまでの重く陰鬱な様子はなく、幸せそうな笑みが浮かんでいる。
メシュティアリカフィギュアは、そんな兄の姿を優しく見守っていた。








「…………見守るなーーーーー!!」


思わずがしがしと頭を掻き毟って叫ぶ。
いくら美化して考えても格好よくはならない。むしろ気色悪さが8割増しだ。
黙って聞いていたアリエッタも、心なしか鳥肌を立てている。


「これは…犯罪だな。」

「あとは…む、胸を触ろうとして、鼻息荒くしてました」


よし、そいつ殺そう。
にっこりと、あくまでにっこりと鉄パイプを持ち上げる姿は死神でさえも裸足で逃げ出して行きそうなほどの迫力に満ちていた。


その日、高校教師、ヴァン・グランツが夜道で何者かに襲われ、病院に搬送された。
彼が倒れた傍らには荒らされた鞄と、見るも無残に砕かれた人形の欠片らしきものがバラバラと転がっていたという。




今日の教訓:変質者には気をつけましょう


(月のない夜に闇討ちするのが一番確実です)






(もしもルークがちょっとだけ賢かったら)









どうしてこんなことになっているのか。
目の前で繰り広げられている断罪大会(俺からしたらただの私刑だ)を冷めた意識を通して見る。
特にアニスはここぞとばかりに責め立てている。(自分の罪は棚上げにしてるようだ)


「ちょっと、聞いてんの?!」

「聞くに値しないだろ」


これが反省会で、自分達の不徳も認めた上で俺の責任を追及するならいい。
それもしない奴の話なんて誰が聞くか。


「…ッ、あんたってホンットサイテー!どっか狂ってんじゃないのッ?!」


どうやら精いっぱいの罵倒らしい。ボキャブラリーが少ないな。
他の奴らも似たり寄ったり。ただひとり、イオンだけが顔を青くしている。


「アニスっ…ルークは何もしていません!」

「イオン様ぁ、こんなサイッテーな奴、庇うことないですよぅ」

「そうです、イオン様。ルークには罪を自覚してもらわなくては」


罪の自覚、だあ?


「……ははっ、はははははは!!」


おかしくておかしくて、笑いが止まらなくなった。
息が切れて、腹が痛くなるまで、奴らの視線も声も気にせず、笑い転げた。


「ちょっと、何がおかしいの!!」

「ルーク、不謹慎ですわ!このような時に…王族としての自覚もありませんの?!」

「可笑しいもんは仕方ねえじゃん」


はあ、と息を吸い込んだ。(やべ、これ障気じゃん。大分吸い込んじまったよ)
怒りに震える者、奇妙な物を見る目を向ける者。
つまんねえ表情。


「お前ら、考えてみろ。
もし仮に俺がアクゼリュスを崩落させたとする。
なぜ俺はあんなところまでのこのこ行けたと思うんだ?」

「それはっ、あなたが兄の言うことは鵜呑みにしたから…」

「そうじゃなくてさ。どうして俺もイオンも簡単に着いていけたんだ?
護衛のガイは当然俺を、イオンの護衛のアニスはイオンを止めなきゃならなかった。
ティアだってナタリアだってジェイドだって、皆して止めなきゃならなかったはずだ。
なあ、どうして俺をいなくなったことにさえ気付かなかったんだ?
…お前らが仕事放ったらかして、助かりもしないような奴に追い打ちかけてたからだろ?」

「追い打ち、とはどういうことですの?!私たちは…」

「救助に必死になってました、ってか?
考えても見ろよ、ここに充満してる障気だって汚染された第七音素だぜ。
障気でいっぱいの場所で治癒術なんて使ったら、障気を吹き込むだけだろ」

「………!」


今気付きました、ってばかりに息を呑む。
あーあ、だめだこりゃ。ジェイドまで同レベルだし。
…和平は無理かな。


「だったら!どうしてその時に言わなかったんだ!」

「お前らが俺に何か教えてくれたかよ?
どうして何も教えてくれないような奴らに、俺ばっかりが教えてやらなきゃならないんだ。
どうして教えなかったことを責められなきゃいけないんだよ?」


ガイの顔が見る見る紙のように白くなっていく。
…ティアとかアニス辺りは、理解していない。
イオンが、重々しげに口を開く。


「ルークは、何もしていません。
ツリーは、ヴァンが譜業を使って破壊しました。
…すいません、僕が扉を開いてしまったから…。」

「そ、そんな、イオン様!どうしてそんな…。」


アニスがイオンに向かって手を伸ばす。
しかしイオンはそれを振り払って、逃げるように俺の方へ駆けてきた。


「アニス、貴女たちはルークが破壊したという現場を見ていません。
誰がどのようには破壊したか、見ていたのは僕とルークだけです。
どうして声高にルークを責め立てることができるのですか?」

「そ…れは…アッシュが…」

「アッシュは六神将です。貴女たちの敵でしょう。
…貴女は、僕よりも敵であるアッシュを信用するのですね…。」


悲しげに、でもそれでも冷たい視線を向ける。
その視線をまともに受けたアニスは青くなってその場で硬直した。
そんな中で、ティアだけはまだ喚いている。
俺はため息をついて、タルタロス内部に続く扉を開いた。


「イオン、お前、こんな中じゃきついだろ。中に入ろうぜ」

「すいません…ルーク」


導師を気遣うことを忘れちゃ、導師守護役もおしまいだな。
そう残して、俺たちは体を休めようと中に入った。




確証など何処にも有りはしない








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