攫の趣味に偏りまくったブログサイトです。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 ※注意※ ・現代パラレルです。 ・オリイオ様=イオンorオリジナル、レプリカイオン=イルア です。 ・シンルクですが、むしろシンク+ルークかと。 ・私に文章力を求めないで下さい。←一番重要(ぇ) 「シンクーうぅぅう!」 部屋に流れていた心地よい静寂が、一気に打ち壊された。 その原因はもちろん、たった今飛び込んで来た少年。 隣家の住人、ルーク。 学友でもある彼が、事態が思いどおりにならなかったときの子供のような、半分泣きの入った声で部屋の主の名を叫びながら飛び込んできた。 のんびりとベッドに転げて本を読みふけっていた少年、シンクが危うく自分の顔の上に本を落としそうになりながらも、ルークを不機嫌そうに形のいい眉をつり上げて睨んだ。 「何さ、ルーク。…くだらない用だったら叩き出すからね」 そう言いながら栞を挟む。ルークと一緒にいて、本を読み続けることができた試しがない。 「くだらなくない!真剣な話なんだ!俺、どうしたらいいのか…。」 言って、切なそうに目を伏せる。 ちょこんと隣に座って、珍しく真剣な表情を浮かべる。 「な、なんだよ…妙に切実そうじゃないのさ」 「……怒らない?」 今にも声を上げて泣き出してしまいそうな、切羽詰まった声にドキリとして、反射的に頷く。 ルークの表情は、先ほど飛び込んできたときよりも更に泣きそうに歪められていた。 その表情を見た時、シンクにひとつの感情が沸き上がる。 それは、怒り。 先ほど読書を妨害されたときよりも、もっとふつふつ根元から湧き上がるような感情。 何が、誰が目の前の少年にこんな表情をさせているのか。 何処の誰とも知らぬその対象は、シンクの中で敵と認識された。 ———…駅前辺りに磔の刑かな。ああ、時計塔の屋根に置き去りにしてくるのもいいね—— ルークの涙の原因を排除する策を練ることに余念がないシンクに、ルークが縋り付く。 「パソコンの使い方教えて!!」 「……… は あ ! ?」 どんな真剣な悩み相談が始まるかと身構えていたシンクが、一気に体中の力を逃がす。 手に持っていた本が、床と感動の対面を果たしていた。 恐らく対人関係か、じゃなければ学業のことかと当たりを付けていただけに、どこか安堵したような感覚が訪れる。 …が、その安堵は、シンクの先ほどまでの怒りを違う方向に向けさせるものだった。 「ちょっと、何なのさそれ!こっちはどんな真剣な悩み事かと…!!」 「こっちは大真面目だっつーの!ていうかっ、怒んないって言っただろ!」 先ほどの真剣な空気はどこへやら、ぎゃんぎゃんと声を張り上げて怒鳴り合う。 それはもう、窓の外にいた猫が驚いて毛を逆立てるほどの大音量で。 「大体なんで僕なのさ!優秀なオリジナル様とかイルアとか、いるだろ!」 「仕方ないだろ、イルアは『僕では力不足です』って慎みながら辞退するし、イオンはイオンで『一日付き合ってくれるなら教えてあげてもいいよ』とか言うし!こうなったら深紅しかいないじゃんかー!」 うあーん!と半ば逆切れのように泣き叫ぶルークに、シンクが戸惑う。 そこに、一つの声が届いた。 「いいじゃない、教えてやったら?」 ドアの傍に立っていたのはイオン。 シンクたち兄弟の長兄にして、シンクの(ある意味)敵。 シンクがイオンをきりっと睨む。 「なんでさ。僕が教える道理なんてないだろ。」 「ルークね、アッシュを見返したいんだってさ。お前もアッシュにはいろいろと恨み辛みが溜まってるだろ?ちょうどいいじゃないか」 知らないものが見たら穏やかで、天使のような微笑み。 シンクにとってはそれがどこか裏のある、ぞっと背筋が悪寒に震えるような笑顔にしか見えなかった。 シンクは渋る。 アッシュに仕返しはしたいが、自分は——……。 そんなシンクを見て、イオンが笑みを深くする。 ルークに合図をして、それにルークが頷いて返す。 ベッドに座るシンクの足下に、ルークが膝をつく。 下から、上向き加減の潤んだ一対の翡翠目が自分の顔を覗き込んでくる。 「シンク…どうしても、だめ?」 落ちた。 「ってお前っ、ぜんっぜん使い方知らねーじゃねえかっ!!」 「し、仕方ないだろ!パソコンなんて使うどころか触れることすら滅多にないよ!」 「お前そんなこと一言も言わなかっただろ!」 「言う間も与えなかったのは誰さ!」 再び家中に二人の言い争う声が響く。 子犬同士がじゃれあい半分にする喧嘩、その様子に似た二人の口喧嘩を、イオンだけが楽しそうに見ていた。 愉快な傍観者 (どうでもいいけど二人とも、ちょっと煩いよ) ごめんなさい。(スライディング土下座) 某茶会でゲットしたネタを徒然なるままに書き散らしたらこうなりました。 その時のネタとしては、 ・シンルク ・シンクが機械音痴だと可愛い ・オリイオさまが働き以上の褒美を求めようとする …… あ れ ?(滝のような汗) 困ったなあ。あんまり達成されてないゾ?(汗汗汗) あははははははは、…マジでごめんなさいぃぃい!(脱兎) ちなみに、この作品は茶会に参加されていた方に捧げます。 …いらないからって石投げちゃ駄目!あ、埴輪も駄目だってば! サイトに乗っけて下さる方は、一応私の名前をどっかに乗っけといて下さい、ね! あと、コメントに残してって下さると嬉しいです…。 (いないこと前提で言ってます) PR ![]()
ありがとうございます!!
こんばんはv文字茶以来のひらですv
ご連絡いただいて、うきうきと読ませていただきました♪そして想像を超えるの素敵展開に、うっかり萌えました!みどりっこ大好きなので、しっかりルークに甘いシンクはものすごっくストライクゾーンでした(笑)むしろこのまま日常生活が見たい勢いです。 そ、そして... お、お持ち帰り、なんて、させていただいても...よいでしょうか(ごにょごにょ) 是非、飾りたいです! ![]() |
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可愛い子と戯れることが生き甲斐です。
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